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デキ婚した人の割合は?メリット・デメリットと結婚するための準備スケジュール

大山奏

大山奏K.Ohyama

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目次

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1:デキ婚とは?授かり婚との違いは?

まずはデキ婚と授かり婚のそれぞれの意味を辞書で見てみましょう。

デキ婚

「できちゃった結婚」の略。婚姻前の性交渉によって妊娠し、その妊娠をきっかけに結婚を決意するといった結婚の流れを指す語。

出典:実用日本語表現辞典

授かり婚(さずかりこん)

妊娠が判明したことをきっかけとした結婚を意味する俗語。いわゆる「できちゃった結婚」という言葉の持つマイナスイメージを避けるために、言い換えとして用いられる言葉の一つである。「授かり婚」の他に、おめでた婚、ダブルハッピーなどの語もある。

出典:実用日本語表現辞典

辞書にあるとおり、もともとはデキ婚(できちゃった結婚)が主流でしたが、「妊娠しちゃったから結婚せざるをえない」というマイナスイメージを払しょくする意図で「授かり婚」を使うことが多くなりました。

また、最近では、意図的に避妊せず「妊娠したら結婚するつもりだった」という大人カップルも多いです。

2:デキ婚の割合は?

デキ婚をする人の割合は増えているのでしょうか。「令和3年度 出生に関する統計の概況」( 厚生労働省調べ)によると、結婚期間が妊娠期間より短い出生の、嫡出第1子出生に占める割合は18.4%です。

ただしこの数値は、婚姻に占める割合ではないので、デキ婚の数とイコールとは言えません。また、婚約後、結婚届を出す前から夫婦として一緒に住んでいるケースなどもあるため、デキ婚の割合を求めるのは、かなり難しいのです。

3:デキ婚のメリット

(1)結婚の反対が少ない

デキちゃった結婚を報告すると、相手側にかなりの問題があるなどの場合以外は、好意的に受け入れられることが多いでしょう。そのため、「子どもができれば過保護な親も結婚することに反対しないだろうから」という授かり婚も増えていると考えられます。

(2)スピーディーにコトが運ぶ

結婚はいついつまでにしなければならないという期限がありません。ですが妊娠・出産は待ってくれません。あらゆることをダラダラと先延ばしにする傾向があるカップルも、スピーディーに結婚へと進めます。

(3)責任感をもって結婚できる

子どもができたとなれば、どちらにも責任感が生まれます。ただ何となく結婚したカップルよりも、結婚に対して覚悟をもてる可能性は高いでしょう。

(4)不妊の心配がない

結婚したけれど子どもがなかなかできなくて悩む夫婦も多い中、子どもが欲しいのにできないという心配はありません。絶対に子どもが欲しい男女にとっては、デキ婚は朗報でしょう。

4:デキ婚のデメリット

(1)結婚式の時期を決めにくい

デキ婚の場合、一般的には安定期に入った時期に結婚式を開く夫婦が多いですが、時期を決めるのが大変ということもあります。

(2)準備が十分にできない

精神的に準備ができていない状態で、結婚するしかなくなるという面もあります。それが原因で結婚してからケンカが絶えず離婚をしてしまうケースも。また経済面での準備ができておらず、お金の面で苦しくなる夫婦もいます。

(3)すぐに育児が始まる

結婚してしばらくは夫婦ふたりの時間を楽しみたいと思っている男女も多いでしょうが、デキ婚ではそれができません。すぐに育児が始まるため、あっという間に新婚の時期は終わってしまいます。

5:デキ婚のスケジュール

デキ婚をすると決めたら、どのようなスケジュールで動けばよいのでしょうか。

(1)親への挨拶・報告

最初にすべきは、両方のご両親への挨拶と報告です。デキちゃった結婚の場合は、反対されることは少ないとは言え、悪印象をもたれないようにきちんとマナーを守ることが重要です。

(2)職場などへの報告

親への挨拶が終わったら、職場への報告をしましょう。最初は直属の上司に報告して、いつ同僚などに報告すべきかの指示をあおぎます。妊娠・出産によって休職や退職をする場合には、引継ぎなどを早めに進めてもらう必要もあります。

(3)入籍

職場などへの報告と同時期に、入籍を済ませてしまうのがよいでしょう。入籍のあとは、氏名の変更など入籍に伴う変更も行ってください。

(4)結婚式を挙げる場合の準備

結婚式を挙げる場合には、なるべく早めに式の準備を始めましょう。式場選び、日取り選び、参加者への招待状の発送などなど、やるべきことがたくさんあります。

(5)出産準備

結婚式を挙げたあと、または結婚式を挙げなかった場合は、この後に出産の準備が待っています。出産は女性にとって一大仕事。両親などと相談しつつ進めるとスムーズでしょう。

6:デキ婚は悪いことではない

入籍前の妊娠は、よいイメージがあるとは言えず、「デキ婚」と聞くと顔をしかめる人もいます。ですが、そんなことを気にしていても精神的に悪いだけで、何のいいこともありません。体にも負担がかかる時期ですから、自分がハッピーになることだけに目を向けていくことが大切です。

守るべきものの存在があることで、お互いに固い絆で結ばれ、スタート時期から「家族がつくれる」というメリットもあります。どうぞお幸せに!

【参考】

「令和3年度 出生に関する統計の概況」 – 厚生労働省