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「良妻賢母」になれる女性の特徴10個!昔とは心得が違った?

中田綾美

中田綾美A.Nakata

目次

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1:現代の「良妻賢母」ってどんな女性?

現代の「良妻賢母」……芸能人ではこの人!

詳しくは後述しますが、「良妻賢母」という言葉はもともと19世紀末、明治時代に広がったものだそうです。

それから100年以上の時を経て、現代の「良妻賢母」はどんな女性なのかというと……? 2015年に株式会社オズビジョンが行ったアンケート調査によれば、“理想のママ”として以下の3人の女性が選ばれています。

第1位:北斗晶さん

第2位:山口(三浦)百恵さん

第3位:森高千里さん

元女子プロレスラーの“鬼嫁”タレント。結婚を機に電撃引退した伝説のアイドル。2児の母にして“奇跡の40代”の美脚シンガーソングライター。……と、それぞれ個性はバラバラですが、“理想のママ”と言われれば、納得の3人ですよね。

 

2:現代版「良妻賢母」になれる女性の特徴10

では、現代版「良妻賢母」の女性にはどのような特徴があるのでしょうか? 前項でご紹介したランキングや『Menjoy!』の過去記事を参考に10個の特徴を挙げてみました。

(1)笑顔が素敵

「理想のママ」1位に選ばれた北斗晶さんといえば、とても笑顔が素敵ですよね。また、『Menjoy!』が既婚男性向けに行った“夫が妻に求めること”アンケートでも、第1位は“笑顔”でした。

お母さんがニコニコしていたら、家族みんなが幸せになれますよね。

(2)「ありがとう」がきちんと言える

良妻賢母のイメージのひとつとして、“夫を立てる”というものがあります。でも、今の時代には、常に夫より三歩下がってついていく……なんて女性は、ちょっと古い気がしますよね。

現代版「良妻賢母」の“夫を立てる”とは、ただ控えめに振る舞うというより、「夫の自尊心を高める」ことなのです。

とすれば、夫に対して「ささいなことでも感謝できる」「感謝を言葉にできる」ことは、今日的な良妻賢母に欠かせない特徴といえそうです。

(3)ほめ上手である

もうひとつ、夫の自尊心を高める妻の行動といえば“ほめる”ことですよね。また、子育てにおいても“ほめる”ことは大変重要であると言われています。

つまり、“ほめ上手”は良妻賢母にとって不可欠な要素だといえます。

(4)家族をよく観察している

“ほめる”というのは、ただ「すごーい」「えらいわねー」と持ち上げることではありません。夫や子供のことを、日ごろからよーく観察して、ちょっとした変化をとらえられてこそ、上手にほめることができるのです。

(5)ときには厳しい意見も言える

“鬼嫁”キャラの北斗晶さんですが、テレビのコメンテーターとして、「温かくも厳しい意見をズバリ言える」ところも人気の一因ですよね。

家族をただ甘やかすだけじゃダメ。夫や子供の至らない点を見つけたら、毅然と叱ることができるのが良妻賢母の条件です。

(6)料理上手である

“男の胃袋をつかめ”、“お袋の味”なんて表現があるくらいですから、良妻賢母たるものは、家事スキルのなかでも、特に料理の腕は磨いておきたいところ。

といっても、一流シェフのような能力が求められているわけではありません。家族が「おいしい!」と思えるものを作れる、また作ろうと努力しているのであれば、良妻賢母として十分合格だといえるでしょう。

(7)節約上手である

もうひとつ家事のスキルで大切なのは、金銭管理でしょう。

家庭を営むには、日々の生活費や子供の教育費など、限られた収入のなかでやりくりしていかなければなりません。夫が安心して家計を任せられる、節約上手な女性は良妻賢母と言えるでしょう。

(8)肝っ玉が据わっている

“肝っ玉母さん”という言葉がありますが、良妻賢母は度胸が据わっていることも大事。

家庭生活は常に順風満帆といかず、家族の病気や夫のリストラなど、思いがけない災難に見舞われることもあるでしょう。そんなときでも「大丈夫よ!」と笑顔でいられる女性がいれば、家族一丸となってトラブルを乗り越えていくことができるはず!

(9)キレイにしている

別に森高千里さんレベルの“美魔女”になれ、というわけではありませんよ! ただ、まるで女を捨てたかのように、髪の毛はボサボサで常にすっぴん……というのでは、悲しいものがありますよね。

毎日は無理でも、ときどきは家族のためにおしゃれするのが、良妻賢母のたしなみです。

(10)家族のことが大好きである

そして、良妻賢母にとって絶対にはずせないのは家族への愛情! たとえ、上記(1)~(9)を全て満たしているとしても、イヤイヤながらやっているのでは意味がありません。

家族のことが大好きだから、これらのことが頑張れる。これこそ良妻賢母のカガミといえるでしょう。

 

3:良妻賢母になる女性の手相

上記(1)~(10)を見て、「うわー、良妻賢母なんて私には到底ムリ!」って思いましたか? もしそうであっても、あなたがそう思っているだけで、実は良妻賢母の素質があるかもしれませんよ。

実は、良妻賢母になれるかどうかは“手相”でも簡単にチェックすることができるんです。

“良妻賢母線”とは?

手相鑑定士の山本ひろ子氏によれば、“良妻賢母線”というものがあるとのこと。

右手の小指の下から右上に伸びている感情線が、人差し指と中指の間にまで長く伸びている場合、良妻賢母の素質があるといいます。

山本氏のブログでは、良妻賢母線について以下のように説明されています。

<一般的には、思考や行動のキャパシティが広く、情が厚く面倒見が良い人です。

家族・家庭に愛を注ぐタイプの人なので結婚すればよい妻、男性ならマイホームパパになる、とも言われます。>

“尽くしすぎ、がんばりすぎ”は禁物!

「わー、良妻賢母線あるじゃん。やったー!」と喜んでいる女性のみなさん。水を差すようで恐縮ですが、ちょっと残念なお知らせも……。

山本氏によれば、良妻賢母線をもつ女性が、“ダメ男”問題に悩んで鑑定に訪れるケースが少なくないとのことです。

というのも、良妻賢母線をもつ女性は、恋人、配偶者、家族に対して“無意識に自分を犠牲にしてでも尽くす”傾向があるから。尽くしすぎて、かえって相手をダメにしちゃうおそれもあるのです。

もちろん、大切な人のために頑張れるというのはすばらしい素質。ただ、“尽くしすぎ、頑張りすぎ”にならないようにくれぐれも注意しましょう。

相手に尽くすだけじゃなく、まずは自分を満たしてあげることも、どうか忘れないでくださいね。

 

4:良妻賢母についてもっと知ろう

この機会に、良妻賢母に関するマメ知識もぜひ学んでおきましょう。ジェンダー史の研究者である小山静子さんの著書『良妻賢母という規範』を参考に、良妻賢母の歴史についてお届けします。

(1)“良妻賢母”の誕生

冒頭でもお伝えしたように、「良妻賢母」という言葉はもともと19世紀末、明治時代に広がったものとのこと。

それ以前の江戸時代には、そもそも女性に育児の役割が期待されていなかったといいます。そのころは、女性は愚かで劣った存在としてとらえられており、子育てなんかしないでただ夫に従っていればいい、とされていたのです。

その後、明治時代においては、欧米諸国に追いつくための“富国強兵”制度などがとられるようになったのは有名な話ですよね。

強い国を作るためには、立派な国民を育てなければならない……という国家の方針で、「これからは女性も賢くなって子供を教育すべし」と唱えられるようになったのが、良妻賢母の始まりだとされています。

(2)当時の“良妻賢母”像は?

その当時は、良妻賢母にどのようなことが求められたのでしょうか? 明治35年の『高等女学校用修身教科書』には、以下のような良妻賢母像が描かれていたとのことです。

・家庭内にあって家事・育児を担当すること

・妻として貞操を守ること

・夫につかえて万事に忠実であること

・夫を補助して内助の功をはたすこと

・子を憐れみ、しつけ、教えること

・尊敬心をもって舅姑につかえること

・僕婢(召し使い、使用人)をいたわること

・兵役の必要性を十分に自覚すること

以上をまとめて、当時の良妻賢母像について、小山さんは以下のように評しています。

<舅姑と同居し、家事使用人も抱えた家族にあって、夫や舅姑につかえ、子を育て、教育し、家政を管理できる女性、そして国民としての自覚をも持ち合わせた女性が、「良妻賢母」だったのである。(出典:小山静子『良妻賢母という規範』勁草書房)>

さらに、その5年後には『高等女学校用修身教科書』の改訂が行われました。改訂版では、妻として、嫁として無条件の従順さを求めるのではなく、夫に過失や非行があったような場合は、しっかり注意することも良妻の条件として挙げられるようになったといいます。

 

5:「良妻賢母」の未来

100年前と今とでは、良妻賢母像に重なる部分もありますが、やはり時代背景に応じた違いも見られますよね。

では、これからの良妻賢母像はどのようなものになるのでしょうか?

上述のように、良妻賢母とはもともとは国力強化を目的に生み出されたもの。つまり“国家のため”の存在でした。

今日では、そうした公的な色彩は薄れて、良妻賢母は“家族のため”というイメージになってきていますよね。

では、これからの良妻賢母が向かう地点はというと……?

“自分を満たしてあげる”のが未来の良妻賢母

「3:良妻賢母になる女性の手相」でもお伝えしたように、「誰かに尽くしすぎること」は、かえって相手のためにも自分のためにもなりません。

また、『Menjoy!』の過去記事「子育て熱心ほどヤバイ!? 既婚女性が“不倫相手と出会いやすい場所”」では、夫婦問題研究家、岡野あつこ氏が、家族のために尽くしすぎる女性について、こう警鐘を鳴らしています。

<女性は“夫のため”とか“子供のため”が強すぎて、“自分のため”がおろそかになっている人が非常に多いのです。

でも、そんなふうに自己犠牲が過ぎると、心身ともに疲れてしまいますし、見返りがないことに不満を募らせることにもなります。

それが不倫の引き金になるわけですから、自己犠牲は必ずしも美徳ではありません。>

もちろん、家族に対する愛情から、自然と家族のためになる行動を起こし、それによって、本人の心が満たされているのなら、問題はありません。

ただ、「いい妻、いい母親にならなきゃ」という義務感から無理に“良妻賢母”になろうとするのは考えもの。

家事や育児をがんばりすぎるのではなく、自分が好きなこと、楽しいこともやっていて、自分で自分を幸せにできる女性。そして、自分が満たされているからこそ、家族を大切にすることができる……。

これが未来の良妻賢母かもしれませんね。

 

【参考】

2015年現在の「日本の母」は誰? – 株式会社オズビジョン

手相 良妻賢母線について ・感情の使い方 – 【名古屋】清く、楽しく、自由に生きる

小山静子(1991)『良妻賢母という規範』(勁草書房)

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