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見返すとは?人を見返す方法や、行動する前に一度立ち止まって考えたいこと

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:「見返す」ってどんな時に使う?言葉の意味をおさらい

恋愛マンガでもよく見られる「●●になって見返してやる」というセリフ。使われているシーンは、裏切りや失恋のシーンが多いでしょう。実際の意味と、どんな時に使う言葉なのかを見てみましょう。

み‐かえ・す〔‐かへす〕【見返す】[動サ五(四)]

1 後ろを振り向いて見る。振り返って見る。「―・す顔に涙があふれていた」

  1. 2 一度見たものをもう一度見る。見直す。「答案用紙を―・す」

  2. 3 相手からの視線に対して、それをはずさないように相手を見る。「こちらも負けずに相手の目を―・した」

  3. 4 昔受けた侮りや辱めに対する仕返しとして、相手をしのぐ状態にある自分を誇示する。「えらくなって―・してやろう」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

恋愛における「見返す」は4番目の意味合いが適当ですね。屈辱を受けた状態から脱却し、それを相手に知らしめたいという気持ちの表れが「見返す」です。

        2:誰かを「見返したい!」と思うタイミング5つ

        では、どんなときに相手を見返したいと思うのでしょうか。代表的なタイミングを、5つ挙げてみました。

        (1)失恋したとき

        マンガやドラマなどの描写でも多く見られるのが、失恋したとき。「自分を振ったことを後悔させてやる」という気持ちで、自分磨きに精を出し、苦しみや悲しみを乗り越えた先で、その相手以上の人と結ばれるというのは、よくある展開です。

        振られた理由の如何を問わず、失恋には悲しみがつきもの。その相手を見返したいという気持ちは、失恋の悲しみのエネルギーの発露と言えそうです。

        (2)裏切られたとき

        恋愛であれビジネスであれ、例えば自分より見た目や条件がいい相手に乗り換えられたら、悲しみや悔しさを覚えるものです。それが表面的なものであればあるほど、抱く感情は深くなるでしょう。

        自分を選び続けていれば、より大きな幸せや成功があったのにバカね、と思わせたくなるものです。

        (3)貶められたとき

        自分や家族、勤め先などを見下されたりバカにされたりするのは、気分のいいものではありませんよね。相手にそんな意図はなくても、例えば人前で叱られると、そう感じることもあるでしょう。

        ただ卑下されるだけならまだしも、信用を失いかねないような悪評を立てられるなんてことも、なきにしもあらず。絶対にその悪評を拭い去り、評価を取り戻そうと考えるのは自然なことです。

        (4)相手にされなかったとき

        片思いの相手や就職を希望している企業、あるいは一緒に何かしようという提案をした相手に素気なく扱われるのは悲しいですよね。理由が明確ならば、そこを改善することに力を注げますが、わからないままではやはり「見返してやる」という思いを強くするほかありません。

        (5)自尊心を傷つけられたとき

        人間誰しも、自分に誇りをもっているものです。それを真っ向から否定されたり、無下に扱われたりすれば、自尊心を傷つけられ自信を失っていきます。

        しかし、かろうじて自分を拠りどころにできるうちは、「誰になんと言われようと胸を張れる自分になってやる」とか、「自分の性質を知らしめてやる」という気持ちになりやすいでしょう。

        3:元彼・元カノ・友達…あの人を見返す方法5つ

        悲しみが去り、悔しさが残ったなら、それは自分を磨くチャンス。そのエネルギーを無駄にしないために、相手を見返す方法を5つご紹介します。

        (1)美しくなる

        外見を磨くことは、結果がわかりやすいため、まず取り組みたいことのひとつです。鏡を見たときにテンションが上がるのが、理想の姿と言えるでしょう。ヨガや筋トレは、自律神経を整え、いわゆる「幸せホルモン」を分泌する効果も期待できます。見た目を磨きながら、内面も整えられるなら一石二鳥ですね。

        見た目が変わると、心持ちも変わってきます。自信をもって胸を張っている人は、凛として美しいものです。

        (2)豊富な知識や経験を蓄える

        人前で自分を否定されたり、腑に落ちない理屈でバカにされたりしたときには、自分の理論や考え方を裏づけるための、知識や経験を蓄えるのが効果的です。

        同じ主張であれば、データがあったほうが厚みが出ますし、個人の経験は無二のものです。知識や経験に裏打ちされたスマートさで、相手を寄せつけない魅力的なオーラを出せると、一目置かれるようになるでしょう。

        (3)優しくなる

        「優しさは強さ」とはよく言いますが、まさにそのとおり。人を受け入れる懐の深さや人を守る強さと併せて、自分にも優しくする強さを意識するといいでしょう。

        自分を大切にするということは、きちんと自分を守り、必要に応じてきちんと怒ること。裏切られた、理不尽に貶められたというときには、他人と同じように自分も大事にすると、人を惹きつける人になることができます。

        (4)ブレない芯のある心をもつ

        「何を言われようが自分は自分。あなたの思ったようには動きません」というマインドを身につけるのも効果的です。

        一度侮った相手が、急に敬意を払うようになることはありません。二度と同じ目に遭わないためには、毅然とした態度で対応するしかありません。そうすれば、相手の反応が変わるので、救われる思いがするでしょう。

        (5)胸を張って自分で自分を幸せにする

        相手を見返す選択肢の中で、いちばん前向きな方法が「自分で自分を幸せにすること」。どんなに美しくあっても知識や経験を蓄えても、優しくてもブレなくても、唇をかみしめて眉間にシワを寄せていては、負の感情に絡めとられているのと同じです。

        楽しそうに幸せそうにいきいきと活動している人は、誰の目にもまぶしく映るもの。見返したい相手の目にもそう映るでしょう。

        4:囚われてない?見返したい人がいるときに立ち止まって考えたいこと

        いまもっている見返したいという気持ちは、過去と未来、どちらを向いているでしょうか。ネガティブな気持ちで何かに取り組んでも、それは自分を縛りつける呪いと同じ。自分の思いの美しさについては、考えてみる必要があるでしょう。

        悔しさや悲しみから、「絶対に見返してやる」という気持ちになっているとき、鏡に映った自分はどんな表情をしているでしょうか。眉間にシワを寄せていたり、口角を下げたりしていませんか。努力した自分を手放しで誇れるよう、未来を創造する気持ちになれるといいですね。

        5:まとめ

        相手を見返すというのは、ポジティブにもネガティブにも受け取れるものです。それがどちらに振れるかは、見返したいと望む人の気持ち次第。努力を伴うことだから、自分を幸せにすることを第一にして、自分を磨いていけるといいですね。