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婚活は最悪の手段!? 苫米地英人が語る「確実にモテる方法」とは?

相川葵

相川葵A.Aikawa

目次

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1:婚活がうまくいかないのには理由があった!

先日都内某所にて行われた、苫米地英人先生への『Menjoy!』独占インタビュー。

その中でもっとも衝撃だったのが、苫米地先生の

「婚活は絶対に全員が満足できないんだよ」というお言葉!

『Menjoy!』読者の皆様の中にも、(マジで……)とショックを受けている方がいらっしゃるかもしれません。でも、理由を伺うと納得!

「婚活はエスティームで相手を選んでいるでしょ?

でも、結婚はエフィカシーだから。だから絶対に満足できないんだよ」

と、苫米地先生。結婚はエフィカシーって? エスティームって何!? 結局、どうして婚活がうまくいかないの?

それを理解するために、まずは“エスティーム”と“エフィカシー”という言葉の意味について解説していきましょう。

 

エスティームは過去に積み重ねた実績がものいう

婚活アプリやお見合いサービスに登録するときに必要な、学歴、職業、年収、身長などなどの情報。

これらの、いわゆる“スペック”はすべて、過去の現実です。

それらは、自分からしてみたら、人に自慢できるものも、そうでないものもありますよね。

エスティームというのは、英語で「尊重する」という意味ですが、脳科学では、「自己肯定する感情」のことを指します。

「俺はすごいんだぜ!」「私はステキなの!」と思う気持ち。それが、エスティームです。

ただし、エスティームの根拠というのは、自分の現状認識。そして、それは人と比較することで成り立っています。そうなってくると、自分より上の人がいた場合に“その人に負けている……”と思ったら、高いエスティームを持つことができませんよね。

 

エフィカシーを高めると確実にモテる!

一方エフィカシーとは、「自分はできるぜ!」という自己効力感のこと。今はイマイチだとしても、人と比べたらダメなところがあったとしても、自分自身で「できるやつなんだぜ!」「将来はこうなるぜ!」と強く思う気持ちです。

インタビュー中、苫米地先生は「エフィカシーを高めるとモテてくるよ!」と仰っていましたが、「エフィカシーを自分に取り入れて、自分のゴールを高く設定すればするほど、魅力的な人と出会える」そう。

高いゴールを目指していれば、同じように高いゴールを設定している異性と出会う確率があがる。なぜなら、そういう人にしか目がいかなくなるから。ということなのですが……。

 

今の婚活は「式活」だ!

現在、婚活のメインになっているとも言えるマッチングアプリ。

しかし苫米地先生は、「マッチングアプリでは、“希望年収と実際に稼いでいる人”、“医者と結婚したい人と医者”とをマッチングさせる。それはエスティームでしょ。自分の家柄だったり、学歴だったり、収入もそう。ある程度いったら、絶対上げられないし、変えられないでしょ? 過去の結果だし、現状だから。

それでマッチングできる、という概念が間違っている。マッチングアプリはかなり最悪なもの!」と仰います。

「今の婚活ってゴールが結婚式になっちゃっているよね。結婚式っていう1日を自分の人生の頂点として考えているみたいになっている。でも違うでしょ。それじゃ婚活じゃなくて、“結婚式活動”じゃない。式活だよ!

結婚は一生のことだから。“この人じゃないと死んじゃう!”っていうくらいの相手を探さないと。そのためにはエフィカシーを高めることが大切なんだよ。

実はさ、エフィカシーの高い人っていうのは、そもそも婚活しない。

なぜなら、エフィカシーの高い人は、街にいてもエフィカシーの高い人が見抜けるから。エフィカシーの低い人が目に入らなくなるんだよ。

婚活サイトには、エフィカシーの低い、100点満点でいうと50点から60点の人ばっかりが集まってるわけ。だから、“この人じゃない! 私に合う人はどこにいるの?”ってなって進めないんだよ。

生物学上、優秀な男性のことをアルファ・メール、女性のことをアルファ・フィメールと呼びますが、アルファ・メールはアルファ・フィメールしか目を向けません。

つまり、優秀な男を手に入れたいなら、自分がアルファ・フィメールにならなければいけないってこと。でも、それをエスティームで行おうとすると、限界がある。だから、自分次第でゴールがいくらでも高く設定できるエフィカシーがいいんだよ」

では、アルファ・メールと結婚するためのエフィカシーって、どうやって高めていけばいいのでしょうか?

 

2:したいことをしてエフィカシーを上げる

やりたいことを職業にするのがいちばん大事

苫米地流、エフィカシーの上げ方の第1は、何といっても「やりたいことをやる」こと!

「止められても、やりたいことを職業にするのがいちばんの早道」だと苫米地先生は仰います。

「止められてもやりたいことをしている人は、自然と高い目標を持っちゃうから、エフィカシーが高くなる。

とんでもなく大それたゴールというのは、やりたいことをやっていれば自然に見つかるもの。

ゴールというのは抽象的なもので、その人によって言葉にできている場合も、漠然と感じているだけの場合もある。けれど、とにかく自分自身がコレだと思える“とんでもないゴール”があればいい。

やりたいことができていない人はエフィカシーを高くすることができない」

だから、やりたいことをやるのがいちばん大事、というわけですね。

でも、みんながみんな、やりたいことを仕事にできるとは限らないと思いませんか?

それに対しても苫米地先生は、ひとつの答えを出して下さっています。

 

職業にはお金にならないものもある!

職業といえば、私たちは「お金を稼ぐ手段」だと思ってしまいがちです。でも本当は違うみたい!

「たとえば専業主婦はお金にならないけど、れっきとした職業です。海外ではそのような認識がちゃんとあるけど、残念ながら日本はない。だから、職業にしても、主婦になるまでの数年間を、腰掛けで適当な仕事をやっとこう、みたいな概念が生まれてしまう。

女優を目指してる人が、コンビニで仕事をする。その場合、女優はお金になってない職業だよね。でも、それが職業。一方、コンビニはお金を稼ぐためのファイナンス行為であり、職業とはいえないんです。それは、やりたいことではないから」

なるほど、この考え方は目から鱗です! ちなみに、

「やりたいことの中で、社会貢献できるものは自然とお金になる。だから職業になる。まったくお金にならないものは趣味だけれど、たとえ趣味でもやらないよりはいい。

やりたいことをしている人はゴールが見えているから、エフィカシーが高くなる!

その場合は、会社に勤めてお金をもらっていても、それは“ファイナンス”だよね。

だから、趣味でもいいんだけど、どうせならお金になって、社会貢献できたほうがいい。だから、やりたいことを職業にするのが一番なんだよ」

とのことでした。 

3:2つめの職業か趣味を持つのもアリ!

自分の主な仕事と“止められてもやりたいこと”が、どうしても一致しない場合には、「ふたつめの職業を持つのもいい」と苫米地先生は仰っていました。

確かに今は副業推奨の時代ですものね。

収入源はあくまでもファイナンス(お金のため)として捉え、このほかに、やりたいことを職業、あるいは趣味として持つ。これもエフィカシーを高める手段のひとつ。

エフィカシーが高まれば、自分がアルファ・メールを見分ける力もつくし、アルファ・メールの目にとまる可能性も高まる! イイ男からモテるようになるんです。

さあ、あなたはエフィカシーが低いまま、エスティームだけ見て婚活し続けますか?

エフィカシーの高い女性を目指して、今日から頑張ってみるのはいかがでしょうか。

 

【取材協力】

苫米地英人 – ドクター苫米地の愛称で親しまれるコーチ。脳を味方につけ、夢を現実にする、コーチングのスペシャリスト。『すごい私になれる魔法の名言 動きがとれない「今」を変えるための50のヒント』(主婦と生活社 2015年)など著書多数。