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恋するって…ナニ?苫米地英人が語る「遺伝子レベルでモテる」方法
相川葵A.Aikawa
そもそも「恋する」ってどういうコトなの!?
“遺伝子レベルのモテ”をマスターするには、そもそも恋するとはどういうことなのか、これを理解していなければ先に進むことはできませんね。
そこで、苫米地英人先生に、「恋するって、どういうことなんですか?」と聞いてみました!
恋は本能!
まずは女性が恋する瞬間のメカニズムについてお伺いしてみます。
ーー:女性が恋に落ちる瞬間、ホルモンがパッと出る瞬間って、本能的に恋に落ちているんでしょうか。
苫米地:そのタイミングって、たとえばアメリカの場合だと、子作りだよね。この人の子どもが欲しい!っていう感情。
でも、日本の場合には、子作りは社会性の一環だったりするから……。結局、家をつくるっていう考えだからね。でしょ? 相手の家に入るっていうことじゃん。それどころか、おれが昔いた徳島なんて“相手の墓に入る”っていう。
“恋愛は本能的な現象”だけれど、人は、動物的な欲求を発達した前頭前野で強烈に介入し、制御できます。
そして「社会的な規範が強いほど、本能とはかけ離れたところで結婚や恋愛をするようになる」とのこと。
日本では、結婚や子どもをつくる行為が“家”に帰属する部分が大きくなります。
結婚すれば家をつくり、家に帰り、最後はその家の墓に入る……というように、生殖行為が、高い社会性と深く結びついているのです。
これに比べてアメリカでは、恋愛において主体になるのは生殖本能。
苫米地先生曰く、「アメリカでは、子供を作るときに籍を入れる。そもそも女性は、子供を作りたくなったときに、急に男を好きになる」とのこと。
子供を作りたい!という欲求は、苫米地先生曰く、ホルモンの働きによるもの。
恋愛よりも先に、“子どもを作りたい”という本能的欲求が存在するのですね。
でも、社会的規範でブレーキをかけられてしまうこともあるし、理想じゃない男性であることがわかると急激に冷めたりもします。
また、日本人は子供を作りたいという本能的な欲求とは別に、社会的規範に則した恋愛をしがち……。
とはいえ、日本人女性も、やはり20代後半~30代になって婚活に精を出し始めるなど、やはり根底に「子供が欲しいから、恋愛をしたい」という本能的欲求があるようです。
ーー:それじゃ、女性が恋に落ちるってときは、子供が作りたいと思ったときなのでしょうか?
苫米地:アメリカ的にはそういう文化だってことだよね。
ーー:なるほど……。
苫米地:本人が気付いているかどうかわかんない、っていうだけの話だよ。
そりゃ、日本だってそうで、婚活とか言いはじめるのは、だいたいは20代後半から30代になってからで、20代前半の人たちは言わないでしょ。
婚活っていうのは、さっき言ったように、文化的な家論理ではあるけれど、同時にこれは、動物的な、生殖本能が言わせているってことだから。本質的にはおんなじだよね。
モテるにはエフィカシーを高めて!
苫米地先生によれば、女性は、自分の「子供を作りたい!」という欲求のもとに恋をするそうです。
でも逆に言うと、男性だって子孫を残したい。そのためには、優秀な遺伝子の持ち主である女性を相手に選びたいわけですね。
ですから“遺伝子レベルでモテる”ためには、自分が優秀な遺伝子の持ち主であることをアピールすることが必要なのです。
そのために高めたいのが、“エフィカシー”なのですが、苫米地先生、“エフィカシー”って一体何なのでしょう?
エフィカシーで高いゴールを設定しよう
苫米地:エフィカシーってのは、ゴールのすばらしさがものをいう。「俺はそれを達成できるやつなんだ」という自己効力感。これは100人いれば100人、全員がもてるもの。なぜなら、人と比べて価値が変わるものではなく、自分の選択がどうかによるものだから。
「自分のゴールの目標設定が素晴らしい人は魅力的。
過去の成功の記憶や現状は関係なくて、未来を描いたときの自分のゴールがいかに素晴らしいかで決まる」
苫米地先生はそう仰います。そして、自分が到達したい、到達できるであろう、到達しうる素晴らしいゴールを持っている人が“エフィカシーの高い人”です。
言い換えれば高い目標、高い理想、未来のビジョンを持って、それを実現する意欲を持っている人ということになるでしょうか。
苫米地:客観的な視点をもてば、100人が100人、高いエスティームっていうのはありえないんだよ。50人のクラスだったら、50人のうち、トップ10人ぐらいが高いエスティーム(※)で、残りの40人は、まぁ、低いエスティームになっちゃうよね。エスティームは比較だから。
※エスティーム…英語で「尊重する」という意味で、脳科学では、「自己肯定する感情」のこと。エスティームの根拠は、人と比較することで成り立つ、自分の現状認識。
また、過去にどんな成功を積んでいたとしても、エフィカシーが低い人はいます。
苫米地先生は、有名企業に勤めながらも、夢も希望もない毎日を送っている日本の大企業のサラリーマンなどを、わかりやすい例として挙げてくれました。
反対に、次に紹介するようなセルフマネジメントなどを利用して、たとえば社会的地位や実績がなかったとしても、エフィカシーを高めることはできるのです。
セルフトークを利用しよう
素晴らしいゴール、高いエフィカシーを設定するために、ぜひとも利用したいのが、言語による自己コントロール「セルフトーク」です。
苫米地:私たちは、自分自身に1分間に3回くらい話しかけてるのね、言語化して。それで、“自分はこういうやつだ”っていうのを作っていくわけ。簡単に言うと、ひとりごと。セルフトーク。
声に出さなくても、人は無意識の中でセルフトークを行って自我を形成、強化している。
人生におけるすばらしいゴールというのは、あくまでも抽象的な概念なのですが、それが素晴らしくなければモテません。
抽象的な素晴らしいゴールのイメージを、さらに強める役割を持つのが、セルフトークです。
セルフトークをマネジメントしていくと、自分がとても素晴らしい人間だということが自覚できてくるでしょう。
そして、苫米地先生の仰る
「この素晴らしい私にふさわしい相手かどうか?で男を判断する」
ようになれば、限りなく“遺伝子レベルのモテ”に近づくことができると言えますね。
自分の素晴らしさを自覚せよ!
結局のところ、自分のことを卑下したり、大したことがないと考えている女性には、大したことがない男性しか寄ってこないということ。
まして、デキる男なら、「たいしたことないオンナとは恋したくない」のですから、モテるなんて夢のまた夢です。
大事なのは、自分がいかに素晴らしい人間なのかを自覚していくこと。
そして、自分の未来に対して、高いエフィカシーを持つことです。
そうすれば、あなたの生活は本当に素晴らしいものとなります。そして、「素晴らしい女性と出会いたい」というデキる男性が、あなたに惹かれていくのかも!
自己評価について考えながら、ぜひ、“遺伝子レベルのモテ”を獲得してみてくださいね。
【取材協力】
苫米地英人 – ドクター苫米地の愛称で親しまれるコーチ。脳を味方につけ、夢を現実にする、コーチングのスペシャリスト。『すごい私になれる魔法の名言 動きがとれない「今」を変えるための50のヒント』(主婦と生活社 2015年)など著書多数。