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離婚は遺伝する!? 「両親の夫婦仲が子どもに与える影響」調査で判明

中田綾美

中田綾美A.Nakata

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「あなたの夫婦仲は円満or険悪?」

『Menjoy!』では20代~40代の既婚男女175人に、“自分自身の夫婦仲”、および“両親の夫婦仲”について質問に答えてもらいました。

まず、自分自身の夫婦仲はというと……?

「ラブラブで結婚生活がとても幸せです」・・・42人(24.0%)

「どちらかというと夫婦円満です」・・・105人(60.0%)

「どちらかというと夫婦仲はよくありません」・・・16人(9.1%)

「夫婦仲は最悪です。もう離婚寸前orすでに離婚しました」・・・12人(6.9%)

“3組に1組が離婚する”などといわれますが、今回のアンケート調査では「そこそこ結婚生活に満足している人」が6割と多数派を占め、“ラブラブ”と合わせると8割以上の人が夫婦円満という実態が明らかになりました。

 

「あなたの両親の夫婦仲はどうでしたか?」

今回のアンケート調査では、両親の夫婦仲が子どもにどう影響するのかを解明するために、両親の夫婦仲についても答えてもらいました。

「ラブラブで結婚生活がとても幸せです」・・・29人(16.6%)

「どちらかというと夫婦円満です」・・・97人(55.4%)

「どちらかというと夫婦仲はよくありません」・・・25人(14.3%)

「夫婦仲は最悪です。もう離婚寸前orすでに離婚しました」・・・24人(13.7%)

では、上記4つのカテゴリーに属する人たちが、それぞれ自分自身の結婚生活についてはどう感じているのか早速チェックしましょう。

両親がラブラブ(29人)

まず、ラブラブな両親のもとで育った人たちが、結婚後どうなったのかというと……?

「ラブラブで結婚生活がとても幸せです」・・・25人(86.2%)

「どちらかというと夫婦円満です」・・・3人(10.3%)

「どちらかというと夫婦仲はよくありません」・・・0人(0%)

「夫婦仲は最悪です。もう離婚寸前orすでに離婚しました」・・・1人(3.5%)

“夫婦ラブラブ”は親から子へ受け継がれる?

なんと両親がラブラブだと自身の夫婦仲もラブラブという人が9割に迫る勢い! 母集団がそれほど大きくないとはいえ驚異的な数字です。やはり、“親の背を見て子は育つ”は本当だった!?

 

両親はそこそこ夫婦円満(97人)

次に、両親がおしどり夫婦とまではいかなくても、「まあ仲は良かったんじゃね?」という人たちの結婚生活はどうでしょうか?

「ラブラブで結婚生活がとても幸せです」・・・13人(13.4%)

「どちらかというと夫婦円満です」・・・79人(81.4%)

「どちらかというと夫婦仲はよくありません」・・・5人(5.2%)

「夫婦仲は最悪です。もう離婚寸前orすでに離婚しました」・・・0人(0%)

親が“そこそこ円満”なら子も“そこそこ円満”。

ここでも、“親の背を見て子は育つ”が見事に実証されています。両親の夫婦仲がそこそこ円満だという人の8割が、自身の夫婦仲についても同じように感じているようです。

 

両親の夫婦仲があまりよくない(25人)

どちらかというと両親が不仲だったという人たち。自身は幸せをつかめたのでしょうか?

「ラブラブで結婚生活がとても幸せです」・・・0人(0%)

「どちらかというと夫婦円満です」・・・14人(56.0%)

「どちらかというと夫婦仲はよくありません」・・・10人(40.0%)

「夫婦仲は最悪です。もう離婚寸前orすでに離婚しました」・・・1人(4.0%)

上2つと比較すると見た目からして寒々しい……。

ここへ来て「ラブラブ!」と自負する人がゼロに……。そして、両親の夫婦仲がよくない層では、自身の結婚生活もあまり幸せではないという人が4割にものぼります。

子は親を選べないというのに、ここまで両親の夫婦仲が子に影響するとは、ちょっと残酷な気もしますよね。

ただ救いがあるのは、“どちらかというと夫婦円満”という人が過半数であること。たとえ両親が不仲でも、自身の結婚生活もうまくいかないとは限らないのですね。

 

両親の夫婦仲は最悪(24人)

では、両親の夫婦仲が“最悪”レベルだと、子どもの結婚生活にどれくらい影響を及ぼすのかというと……?

「ラブラブで結婚生活がとても幸せです」・・・4人(16.7%)

「どちらかというと夫婦円満です」・・・9人(37.5%)

「どちらかというと夫婦仲はよくありません」・・・1人(4.1%)

「夫婦仲は最悪です。もう離婚寸前orすでに離婚しました」・・・10人(41.7%)

“離婚寸前orすでに離婚した”率が半端ない……。

両親の夫婦仲が最悪だと、“もう離婚寸前orすでに離婚しました”の率がはねあがってしまいました……。

とはいえ、さきほどはゼロだった“ラブラブ”派が少数ながら存在し、“どちらかというと円満”も4割近く。両者を合わせると一応は過半数が自身の結婚生活をポジティブにとらえている点も見逃せませんね。

両親のいがみ合う姿を見て育ったために、結婚生活に希望を見出せない。または「自分は両親のようになりたくない!」と思いつつも同じような失敗を繰り返してしまう……。そのようなケースは往々にしてあります。

しかし、両親を反面教師とするなどして、自身の結婚生活では幸せをつかむことも決して不可能ではないのです。

 

両親の不仲を乗り越えて夫婦円満になるには?

さて、上記アンケート結果では、“必ずしも両親と同じ運命をたどるわけではないけれど、子どもは両親の夫婦関係から影響を受けやすい”という実態が明らかになりました。

おしどり夫婦のもとで育った娘は、自然と父親とよく似た愛情深い男性に惹かれ、また母親と同じようにパートナーに豊かな愛情を注ぐ傾向があって、自身も夫婦円満になりやすいのかもしれませんね。

性別を逆にしても同じことがいえそうです。

では、両親の夫婦仲が険悪な場合は? 今回のアンケートで、両親の夫婦仲は最悪だったけれど、自身の結婚生活は幸せだと答えてくれた人たちに、夫婦円満の秘訣を尋ねてみました。

「言いたい事はきちんと伝える。相手の全てを受け入れる」(29歳・女性)

「お互いの事を気遣ったり、普段から色々と会話をする事」(38歳・女性)

「自分のほうが話すけど、旦那がしゃべったら、最後まで関心持つようにして聞く」(38歳・女性)

夫婦円満の黄金ルールその1:本音で話し合う

どんなに愛し合って結ばれた2人でも、もとはといえば赤の他人。もちろん、結婚するぐらいですからフィーリングは合うのでしょうが、価値観がぴったり一致することなどありえません。

一緒に生活をするなかで、相手の言動に違和感をおぼえたり、ドン引きしたりすることだってあるでしょう。

そこで、すぐに「ありえない!」と相手を責めたり、逆に「私さえ我慢すれば」と不満をためこんだりしては、夫婦間の溝は深まるばかりです。

夫婦円満のためには、お互いの理解を深めるべく“本音で話し合うこと”がまず大切だといえるでしょう。

夫婦円満の黄金ルールその2:不満をぶつけるのではなく気持ちを伝える

“本音で話し合う”とは自分の感情の赴くまま相手を非難することではありません。

“怒り”の感情の根底には“悲しみ”があるといわれます。相手に対して、猛烈な怒りを感じるのは、「本当は●●してほしいのに、してくれなかった」という悲しみがあるからです。

ですから、夫に不満がある場合は、「あなたのここがおかしい!」と一方的に責めるではなく、本当は夫にどうしてほしいのか自分の内面と向き合いましょう。

そして、「自分はあなたに●●されると悲しいので、できればこうしてほしい」と自分の気持ちと要望を伝えること。

夫婦円満の黄金ルールその3:相手の意見も尊重する

自分の意見を聞いてほしいなら、相手の意見も同じように尊重するという姿勢を忘れないようにしましょう。

夫が嫌がることはやめる。逆に、夫が望むことをやる。きわめてシンプルなルールです。

もちろん、ひたすら夫の言いなりになれというわけではありません。ただ、どうしても夫の要望を受け入れがたいときも、「ダメ」「イヤ」とはねつけるのではなく、夫婦でしっかり話し合って落としどころを見極めたいところです。

 

その他、両親も自身もラブラブ、夫婦円満という人たちからは、結婚生活の秘訣として“感謝を伝えること”、“嘘や隠し事は厳禁”、“相手を思いやること”といった意見も出ています。

両親の夫婦仲が子どもに及ぼす影響は大きい。それでも、今回ご紹介したような“人間関係の基本のキ”を大切にすれば、両親の夫婦仲はどうであれ、自身は幸せになれるかもしれませんね。