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クーリッジ効果とは?彼女がいるのにエロサイトを見てしまう男性心理

MENJOY編集部

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1:エッチはしないのにエロサイトを見たがる…それはなぜ?

付き合っている彼氏や夫が、ケータイやパソコンでエロサイトを見ていた……それがわかったとき、どう思うでしょうか。「私というものがありながら!」と、怒るでしょうし、それが「最近あまり盛り上がらない……」という悩みを抱えているときだったらなおさらのこと。

実はこの男性の行動は、心理学で説明できるのです。

 

2:クーリッジ効果とは?

(1)ネタ元はアメリカの逸話から

クージッジ効果とは、ひと言でいえば、男性が新しい性的パートナーを見つけると性的欲求を回復させるというものです。

これを発見したのは、行動神経内分泌学者のフランク・A・ビーチという研究者。この法則を命名する際に、アメリカ合衆国第30代大統領のカルビン・クーリッジの、こんな逸話をモチーフにしたそうです。

カルビン大統領と夫人が、別々に農場を見学したときの話です。夫人は鶏舎に来て、雄鶏が何度も盛んに雌鶏とつがっているのを見つけました。説明によると、毎日、何十回もしているそう。それを聞かされた大統領夫人は、「その話、うちの主人にしてやってちょうだい」といったそう。

その夫人の言いつけどおりにそれを聞かされた大統領は「相手は毎回、同じ雌鶏なのですか?」と質問しました。「違います。相手は毎回違う雌鶏ですよ」と聞いた大統領は「その話を、妻にしてやってくれ」と反撃したそうです。

(2)同じパートナーだと性的欲求は下がる

つまりこれは、オスはパートナーさえ変えれば、いつまでも性的欲求を維持し続けることができ、反対にいつも同じパートナーだと性的欲求は減ってくるということを表しています。

また実験の結果、これはメスよりもオスに顕著にみられる現象だそう。つまり平たく説明してしまえば、男は同じ女性相手だとだんたん興奮しなくなってくるが、新しい女性に関しては新たな興奮を覚えるということですね。

(3)彼女がいるのにエロサイトを見る心理的な理由は…

すぐ手の届くところにパートナーがいて、いつでもエッチできるような状態であっても、だんだんと男性の興奮度は下がってしまい、そうすると、同じような興奮を求めて、エロを追求する行動に出るのです。特に、エロサイトを見るときは、毎回違う女性だったり、毎回違うシチュエーションだったりして、都度その刺激は更新されていきます。この刺激を求めているのでしょう。

インターネットでエロサイトを閲覧している、つまり性的に「溜まっている」状態にもかかわらず、いざパートナーとベットをともにするときになっていまいち興奮しないのは、まさにこの「クーリッジ効果」の影響といえるでしょう。

 

3:まとめ

心理学的に説明がつくからといって、理解してあげてほしいという話ではありません。しかし男性の本能に振り回される行動のひとつだと思えば、少しは許してあげられるかも……。

またこれは、浮気についてもよく使われる心理。だからといって浮気が肯定されるわけではないので、惑わされてはいけませんよ。

 

【参考】

Frank Beachら(1956)「Sexual Exhaustion and Recovery in the Male Rat」(Quarterly Journal of Experimental Psychology)

Donald Dewsbury(2000)「Frank A. Beach, Master Teacher」(Portraits of Pioneers in Psychology)