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顔面に自信がない…心理学で考える「コンプレックスとの向き合い方」

相川葵

相川葵A.Aikawa

目次

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1:コンプレックスって何?

(1)コンプレックス=劣等感ではない

コンプレックスを、劣等感と同じものだと考えている人も多いのですが、心理学的には実は、コンプレックスと劣等感は同じものではありません。

コンプレックスというのは、そのものごとについて、怒りや悲しみなどマイナスの感情を感じてしまう“何か”、のこと。

「可愛くなくてモテない」というのもコンプレックスのひとつです。これは劣等感と直接的に結びついていますね。そういう意味では、劣等感=“劣等コンプレックス”と言い換えることができます。

「顔が良すぎてどんな相手も顔だけで近づいてくる」「中身を見てくれない」、これもまた“劣っている”という話ではないですが、怒りや悲しみを伴うコンプレックスです。

(2)顔が良くないからモテない?

顔が可愛くないからモテない……というコンプレックスで悩んでいるけど、「彼氏(というよりセフレ)が途切れない! 途切れないけど悩んでいる!」という女性もいます。これも劣等コンプレックスのひとつですが、実際には“モテてない”とは言えないと思います。

「顔が良くないから」という理由のほかにも、「女らしくない」「色気がない」そんなコンプレックスに悩む人は多いかもしれませんね。

 

 

2:コンプレックスの扱い方2つ

では、コンプレックスって一体、どうやって扱ったら良いのでしょう?

(1)全力で向き合うか全力で逃げるかの、二択

 

例えばコンプレックスが「可愛くない」という“劣等コンプレックス”の場合、ブサイクをいわば“売り”にして、弱みをあえて前面に出して笑いを取る人がいます。

これは、自分のコンプレックスに全力で向き合っているのです。自分がブサイクであることを丸ごと受け止めて、隠すどころかあえて売りにしている。

ブサイクさと向き合ったとき、ブサイクがどうやったら“自分の強み”になるかを考えた一つの解なのですね。

一方で、顔が良くないというコンプレックスに対して、あえて顔の話は徹底的に避け、自分の得意をひたすらに磨くという方法もあります。

例えば、スポーツに打ち込んだとしたら、学校で一番のマドンナに顔では負けるに決まっているが、そのスポーツでは勝って自信を手に入れることが出来るのです。

(2)逃げなければ向き合えない

この2つの方法は実は密接に関連しています。

コンプレックスを自覚したとき、多くの人は、一度はコンプレックスから完全に逃げてしまいます。でもただ逃げてしまうのではなく、上の2の様に他のことにひたすら打ち込み、他の部分を磨くのが大事です。

すると、コンプレックスのある部分はともかくとして、そうでない部分には絶対的な努力の末の自信を得ることができます。1つ自信を持てることがあると、コンプレックスと向き合うことができるようになる、というわけなのです。

 

3:まとめ

コンプレックスというものは、一生消えたりはしません。心理学的にも、消すものではなく、受け入れることで解決するものなのです。

自分の中に揺るぎない強みがあれば、コンプレックスという弱みもまた、強みに抑えられて揺るぎのないものとなる。

ただその強みを作ってくれるのは、他人ではなく、自分自身なんです。

まだ、コンプレックスがゆらゆらと揺らいでいて、自分の心をざわつかせているなら、一度全力でコンプレックスから逃げてみましょう。

まずは自分の得意なものを何か1つ、ひたすらに磨いてみることです。これが自信になれば、自分の至らない部分も受け入れられるようになるはずです。

それこそが、“コンプレックスを変える”、ひいてはあなたの人生を変えることになるのかもしれませんね。