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目があうと恋に落ちちゃう…「視線と恋愛感情の関係」が研究で判明
平松隆円R.Hiramatsu
食事やお酒の席で、なぜだか異性と視線があうって事がありますよね。
特に気にしていなかったものの、視線があうにつれて、おもわずドキドキしてしまったという経験のあるひともいるとおもいます。
じつは、目があうことで、好意をもってしまうということが科学的にも証明されたんです。
ということは、気になる男性がいる場合、そのひととできるだけ視線をあわせればいいということ。
いったいどういう事か、くわしく紹介します。
■視線と好意の関係
見つめあうことで、ひとは好意をもってしまうということをあきらかにしたのは、名古屋大学と自然科学研究機構生理学研究所の研究チーム。
そこでは、初対面の二人が見つめあったときに、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)という機械を使って、二人の脳活動の変化が調べられました。
その結果、見つめあうことで二人の大脳皮質という脳の一部が同じように変化することがあきらかになったんです。
そして、さらに見つめ合うことが増えることで、二人の大脳皮質の活動はさらに同じように変化するようになり、二人が見つめあって瞬きをするタイミングも同じになったんです。
つまり、ひとは見つめあうことで、脳の活動の仕方が同じになり、二人が見つめあい、お互いに視覚的注意を向け合っている“注意共有”という状態が増え、コミュニケーションがスムーズになるんです。
簡単にいえば、見つめあうことで相手に好意をもち、その気持ちを伝えやすくなるということ。
これって、恋愛にはすごく大事なことなんです。
■目は口ほどにものをいう
これまで、視線に関しては様々な研究がおこなわれてきました。
例えば、ひとは興味をもっているものを見るときに瞳孔が開くとか。
日本語で古くから、「目は口ほどにものをいう」といわれてきましたが、コミュニケーションにとって、やっぱり視線ってすごく大事なんです。
好きすぎて、気になる男性の目を見られないというピュアなひともいるかも知れません。
ですが、それは恋愛においてはすごく損なことなんですよ。
好きなひとの目は、しっかり見るようにしましょうね。
【参考】
※ みつめあった「記憶」は、二者間の脳活動の同期として痕跡を残す 二者同時記録fMRIを用いた注意共有の神経基盤の研究 − 自然科学研究機構 生理学研究所