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追いかけるVS追いかけられる「恋愛で大事なのは?」心理学的見解
平松隆円R.Hiramatsu
よく、「愛するより愛されるほうがいい」といったりしますよね。
同じように、追いかける恋愛よりも追いかけられる恋愛のほうがいいとも。
ですが、恋愛肉食系女子のみなさんだと、「追いかけられるなんてじれったくて待っていられない」と、自分から追いかけることもあるでしょう。
たしかに、今どきの男子たちは恋愛草食系がたくさん。女子から追いかけないと、いつ来てくれるかわかりませんよね。
ですが、この追いかけると追いかけられるというのは、はたしてどっちがいいのでしょうか。
今回は、この問題を心理学的な観点から考えてみたいとおもいます。
■追いかけるVS追いかられる
インターネットなどを見ていると、追いかける恋愛と追いかけられる恋愛という問題は、多くの場合、追いかけられるほうが上手くいくという話が多いんです。
たとえば、以前に『Menjoy!』が、ホストやホステスの使うテクをご紹介しました。
お客さんが、店に通ってお金を使えば使うほど、“自分がそれだけ相手にやってあげている”という事実が蓄積します。すると「これだけのことをしてあげるんだから、自分は相手が好きなんだ」と信じ込み、ますます相手に尽くしたり、お金を使ったりするようになるというテクです。
(ホスト・ホステスも使う!「尽くすより尽くさせる」心理操作テク)
つまりこれは、相手に追いかけさせる(=追いかけられる)ことが大事ということを伝えているわけです。
■なぜ、追いかけられたほうがいいのか
では、なぜ相手に追いかけさせる(=追いかけられる)ことが大事なのでしょう。
じつはそれは、“認知的不協和”という心理学的な理論で説明できます。
認知的不協和理論は、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された考え方。
これを説明するときに、有名なイソップの“酸っぱいブドウの話”がでてきます。
どういうことかというと、キツネが美味しそうなブドウを見つけます。でも高いところにあって、キツネはとれないんです。
食べたいけれど、とれない。その矛盾を解消するために、ブドウは酸っぱくて美味しくないとブドウに対する評価を変えるのです。
つまり、恋愛において追いかけるという行動は、自分がその相手を追いかけて、色々しているのは好きだからなんだという意識を生じさせ、ますます相手のことを好きにさせるんです。
いかがですか。
恋愛では、自分から追いかけたくても、そこはグッとこらえて、相手に追いかけさせるように仕向けてみましょうね。
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