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夢見すぎて悲惨!「国際結婚がうまくいかない」典型的パターン3つ

星 花

星 花H.Hoshi

宇多田ヒカルさん、浜崎あゆみさんと、大物歌姫のおめでたい国際結婚のニュースが続いていますが、一般人が国際結婚をする際に起こりがちな問題には、どのようなものがあるのでしょうか?

アディーレ法律事務所パートナー弁護士の篠田恵里香さんにお話を伺い、国際結婚がうまくいかない典型的なパターン3つをお届けします。

 

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■1:他にも女性がたくさん!?

「自分と同じくらい大事にされている女性が何人もいる、なんてびっくりするようなトラブルも。日本では、“浮気はだめ”“一途たるべき”という夫婦概念が定着していますが、必ずしも、海外でその理屈が通るわけではありません。

一夫多妻制の国もあります。“君も大事。あの子も大事。僕にとってはあと2人大事な女性がいるんだ”と悪びれもせず宣言する男性の態度に、衝撃を受けることも。自分ひとりだけを見ていてほしい……という女性にとっては、夫婦生活が苦しいものになってしまいます」

双方が同意の上の結婚であれば問題が無いのかもしれません。しかし、お互いが自国の文化を“常識”と思い込んだまま結婚したら大変なことになりそうですね。

 

■2:食文化や食事の好みが違う

「一緒に暮らし始めて、がんばって食事を作ったら、“こんなの食べられない”とちゃぶ台をひっくり返され……なんてケースも。

もともと、育った国が違う以上、食文化や味覚も予想以上に違うのは不思議ではありません。料理の素材も味も香辛料なども全く違う場合があります。

日本人の舌でおいしいと思って、堂々と食卓に並べた料理を、“まずい”と一蹴されたらショックですよね。一生懸命作った料理をまずいといって食べてくれない夫の姿は大変冷酷に映るものです。

愛情も一気に冷め切ります。また、宗教上の理由で、“肉も魚も卵も食べない”となれば、毎日の献立を考えるだけでも一苦労ですね」

食の好みが違うのは、思想が違うより深刻だ、とも聞きます。毎日の食事をおいしく共有できないと、殺伐とした雰囲気になってしまいそうです。

 

■3:日本人妻に対するイメージが、理想高すぎ!

「“君はやまとなでしこのはずだろう。そんな野蛮な人とは思わなかったよ”というセリフで夫婦仲に亀裂が入ることも……。日本人女性は、海外の男性から“おしとやかで従順”というイメージで見られているようです。いつも着物を着て上品に振舞っている印象があるのでしょうか。

もちろん、出会った当初は、共通の言語もままならず、恥じらいもあり、結果、おしとやかな言動に終始していたかもしれません。が、人間である以上、いつでもおしとやかになんてできませんよね。

ある日、大あくびをしただけで、そんな人と思わなかった、なんていわれかねない、それくらい、日本人女性の“おしとやか”イメージは強いようですね」

こちら側としても「フランス人だからオシャレなはず」「イタリア人だから陽気なはず」と先入観を持つと、後で痛い目にあうかもしれませんね。

 

結局のところ、人間関係は、国対国ではなく個人対個人。文化が違えば違うほど、2人の間の“価値観の違い”を埋める作業に時間がかかると心得て、日本人同士以上に、結婚前の話し合いに時間をかけたほうが良さそうですね。婚前契約書を作り、事前にお互いのルールを策定することもおすすめです。

 

【取材協力】

※ 篠田恵里香・・・弁護士法人アディーレ法律事務所パートナー弁護士(東京弁護士会所属)。男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた『ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法』(あさ出版)が発売中。公式ブログ『弁護士篠田恵里香の弁護道』も更新中。